What is
discussion?
Can we truly have discussions in the lab?

研究活動において、
新しい視点を得たり、困難を乗り越えるには「議論」が欠かせません。

でも、研究活動で求められる「議論」とは何なのでしょうか?
日常会話や単なる情報共有、ディベートとは何が異なるのでしょうか?
LabTreeは、研究活動における「議論」の本質を探究しています。

研究と「議論」の関係

研究を円滑に進めていくためには、議論は不可欠です。
では,議論とは何なのでしょうか? ディベートや討論、日常会話とは何が違うのでしょうか。
私たちは議論とは「思考の協働」だと考えています。

LabTreeでは、研究活動における「議論とは何か?」を問い直し、
試行錯誤を通じて、そのあり方を探求しています。

議論を通じたより良い思考に近づくためには?

議論は、3つのモード(態)を繰り返していくことで深めていくことができると考えています。

  • 構築:仮説や解釈を更新する
  • 再帰・確認:用語や測定を点検し、誤差や飛躍を整える
  • 比較:他の仮説やデータと突き合わせ、選好理由を明示する

3つのモードを回しても「論」が更新されなくなった時点が、新しい思考が構築された目安になるでしょう。
議論は「討つこと」自体を目的化せず、より良い思考の構築をゴールとします。

研究プロセスに埋め込む議論設計とは?

  • テーマ設定:既存議論との距離を測り、未解決点を見出す
  • 仮説構築:対立仮説との観測可能な違いを設計する
  • 方法選択:再現性・妥当性・限界(境界条件)を明記する
  • 結果解釈:反証例や別解釈を提示し、適用範囲を限定する
  • 執筆・発表:想定される反論に応答できる骨子を準備する

さらに、議論にはバイアス対策も不可欠です。
・思考の檻(確証バイアス・同調圧力) ・思想の猛獣(信念の暴走)
他者視点や手続的な点検でこれらを抑えることが重要です。

「議論」をもっと身近に、「研究」を共に

大学研究室では、研究を通じたコミュニケーション「議論」が欠かせません。
しかし、教員の多忙や学生の心理的ハードルにより、研究室での議論が十分に機能していない現状があります。
研究の質を高めるためには、議論を通じた研究の深化を促す環境づくりが求められています。

そこで私たちは、研究室内に議論の場を創造し、研究室特有の課題を解決するためのアプリケーション 「LabTree」 を提案します。